幼稚園ブログ

畑の貴婦人と食いしん坊

2020年9月8日 16時16分

園庭の畑には今、いろいろな野菜が育っています。

オクラはもう終わりかけて、次の野菜を植えるために抜き始めているのですが、
オクラの花をご覧になったことがあるでしょうか?
朝方に咲いて、昼間はしぼんでいるので見掛けた方は少ないかもしれません。


オクラは明治時代に花を観賞する目的で輸入された植物なのだそうです。
今は、ネバネバの野菜、切ると星型がかわいい野菜としての知名度の方が
高いでしょうが、花の美しさや上品さは際立っています。


先日、プランターに毛虫がいたという報告を受けて行ってみると、
下の写真の虫でした。
確かに毛虫のようですが、実はこれは毛ではなく「とげ」で、
「ツマグロヒョウモン」というオレンジ色のチョウチョの幼虫なのです。
捕まっているのは、すみれの茎ですが、よく見ると、葉っぱがありません。
実は、この幼虫は、すみれやパンジー、ビオラの葉っぱが食草なのです。
すみれの葉っぱを全部食べ尽くしてしまい、仕方なくそこにある
別の葉っぱに捕まっていたところを発見されたのでした。


私は、それ以前に、園内のいくつかの場所ですでに発見していたので、
葉っぱがなくなりかけていた際には、葉っぱがあるすみれへの
引っ越しを手伝っていました。


このツマグロヒョウモンの幼虫は、アゲハチョウの幼虫とは
全く違う色や姿ですが、さらにさなぎになるとちょっと驚くような
姿を見せてくれるのです。
でも、私も生では見たことががないので、今年はチャンスかもと
ちょっと期待しているところです。