小さなコラム「みちくさ いたずら こどものじかん」

小さなコラム 秋 霜降 その2

2021年11月2日 17時02分

【11月2日更新】
霜降の次候は霎時施(こさめときどきふる)です。先週は時折、小雨が降る日があり、まさにこの季節なのだなぁと感じました。去年の小さなコラムはこの時期、作品展の報告という形の内容が続いています。

0210⑭霜降②次候(霎時施)みちくさ いたずら こどものじかん.pdf



今年の作品展も、昨年にも増して子どもたちと先生たちが一緒に知恵を出し合って楽しい内容になりました。そして、それと並行して園庭では気持ちのいい気候の中、体を動かす遊びもいろいろと楽しんできています。


今日はそんな園庭での様子をご紹介します。この日は年長児がいつも踊っている元気が出る体操を年中児の前で披露してくれました。


好きな遊びの中で、自然な形で興味をもった年中児が「年長さんってかっこいいね」と集まってきて、先生たちも年長児の踊りを見ながら一緒に踊ります。


しばらくすると、今度は年少児たちも先生と一緒にやってきました。じゃあ、もう一度踊るから一緒に踊ろうと、お兄さんお姉さんたちが先生役になって一緒に踊ります。


また別の場面では、年少児がかけっこをして遊んでいます。先生の「よ~いどん」の声に、カエデの木の方まで向かって元気に走ることを楽しんでいます。


このかけっこが楽しい理由の一つが、ゴールのところにかっこいい年長さんがいてくれることなのです。小さい子は真っすぐ走ることが難しいところもあるのですが、このように年長児が待っていてくれると目標がはっきりしていて走りやすいですし、何よりお互いにうれしい気持ちが深まります。年長児に親しみをもちながら走ることが大好きになっている年少児です。


さらに、先日から始めているオオカミとブタの鬼ごっこにも年長児の姿が見られます。赤とオレンジの帽子が年少児。ピンクや黄緑の帽子は年長児です。最初は年少の担任がオオカミ役で楽しんでいたのですが、かけっこの関わりをきっかけに、年長児をオオカミ役に誘っていったところ、喜んで一緒に遊ぶようになってきています。


今年もみんな一緒での運動会ではなく、「青南親子フェスタ」という学年ごとに体を動かす会を予定しています。コロナ以前の運動会では、みんな一緒に動く中でお互いの様子を見合うことができていました。しかし、去年から学年ごとの運動会にしたときに、先生たちが取り組みの過程で異学年の交流を促したいと工夫してきたのです。去年の経験が今年につながっているのです。自然な形で関わりが広がり深まってきていて、うれしい限りです。