幼稚園ブログ

暑さ寒さも彼岸まで

2020年9月25日 20時03分

つい先日までの猛暑が嘘のように、ここ数日は、半袖では
肌寒いほどの気候になりました。

4連休中に、10月の園だよりの巻頭言を書こうと、昨年度の10月号の
原稿を読み返していると、「青南の二十四節気」のコーナーに、
彼岸花のことが書いてありました。

そう言えば今年はまだ姿を見ていないなぁと思いながら、連休明けに
園舎西側のキラキラドアに上がる階段の脇を見に行ってみると・・・、
ちゃんと去年と同じところに赤い彼岸花がすっと茎を伸ばし、
きれいに咲き始めているではありませんか。


タンポポもネコジャラシも、そしてこの彼岸花も、季節になると
ちゃんと自分の出番を感じて姿を見せてくれているのです。
何とも不思議なこと、すごいことだとは思いませんか?

さらに、裏庭のビワの木の根元には、白い彼岸花も自生しているのです。
この姿はちょっと神秘的で妖艶とも言えるような美しさを感じます。


彼岸花は大人の鑑賞用という雰囲気かもしれませんが、
改めて、青南幼稚園が豊かな自然に恵まれていることを実感します。

でも先生たちは、それに甘んじることなく、子どもたちが遊びの中で
自由に関わることができる自然環境をもっと豊かにしようと、
あちこちに花壇を増やし、種をまき、いろいろな草花を育ててきました。

その中でも、今一番勢いよく花が咲いているのが、このオシロイバナです。


花びらは色水遊びの材料として、自由に取って遊んでいます。
そして、最近、少しずつ黒い種が取れるようになってきました。

花は赤、種は黒。なのにどうして「おしろい花」なんんだろうね?
などと言いながら、年少児たちに、黒い種を割って見せてみました。


黒い種の中には、薄茶色の皮があり、さらにそれを割ると、
その中からは、白い粉のかたまりが出てくるのです。
子どもたちは興味津々でした。おもしろいですよね。

こんなふうに一度教えてあげると、次からは、先生がそばにいれば
少しずつ自分たちでも探してみようとします。
またそれが楽しくて、やり方が分かってくると、少しずつ
自分たちだけでも探すようになっていくのです。


ここを焦らずに、段階を踏んで子ども自身のペースで進むことを
大事にすることが、子どもの自ら伸びる力を育むコツなのです。