幼稚園ブログ

初夏の味覚、ユスラウメ

2021年5月19日 11時10分

青南幼稚園の園庭は、豊かな自然の恵みの宝庫です。
築山の上のフェンス際のブドウの横の笹の間に、今年もかわいい赤い実が生りました。



この小さな赤い実は何だかご存じでしょうか?


これがユスラウメです。漢字で書くと「梅桃」だと思っていましたが、調べてみると「梅桜」「桜桃」「山桜桃梅」などとも書くそうです。不思議ですね。


昨年は臨時休業中で子どもたちが味わうことができませんでした。今年も実りましたが、残念ながらそれほど数が実っていませんでした。週末のうちにアレルギーチェックのアンケートをお願いしたのは、せっかくの実りを時期を逸してしまってはもったいないと思ったからでした。


月曜日には、まだ気付いていない子たちに知らせ、早く食べたいねと話しました。


火曜日、小雨が降る中、晴れ間を縫って年長児が収穫にやってきました。ざっと数えても年長児が食べるのが精いっぱいだと思っていたので、幼稚園を代表しての収穫です。


数人ずつやってきて、「あった!」「見える?」「届くかな」と声を掛けながら、みんなそうっと取っていました。


今年の収穫はこれだけの超貴重品となりました。南青山産の赤く透き通ったかわいいユスラウメの実です。


珍しいものや収穫物などは、みんなで共有することが自然に行われているのが、青南幼稚園のすてきなところです。すぐに年少組に収穫のお知らせに行きました。


その後、職員室に届け、「洗っておいてください」とお願いしました。


遊戯室での遊びの片付けが終わった頃を見計らって、子どもたちが食べる前に、改めてユスラウメのことを紹介し、みんなの前で一粒食べて見せました。どんな味がするのか期待が高まります。


ユスラウメの数は残念ながら子どもたちの数よりも少なかったので、職員室で洗った後、切ってもらい、弁当の時間に一人半分ずつ配りました。


初めて食べた子がほとんどだったと思います。おそるおそる口にする子、大事そうに口にする子・・・。半分だけで味を十分に感じられたかどうかは分かりませんが、「甘い」「酸っぱい」「甘くて酸っぱい」などと答えてくれました。


大人になったときに、ふっと嗅いだ匂いや食べた味から小さい頃の記憶が蘇った経験は誰もがあるのではないでしょうか。初夏の味覚の一つとして、子どもたちの舌の記憶に、ほんのりとでも残ってくれたらうれしいです。
そして、初夏の自然からの恵みに改めて感謝です。「ごちそうさまでした!」