幼稚園ブログ

ヒマワリはモデルになるために引っ越しました

2020年9月2日 17時41分

今年はヒマワリを園庭や裏庭に植えて育てていました。
裏庭のヒマワリは地植えだったので、園庭のプランターより
大きく育ち、道行く方々も楽しみに見ていてくださいました。
それが急になくなって、心配された方もいたかもしれません。


実は、年長の子どもたちが、身近な自然に触れて動いた心を
絵に表現する楽しさを味わっているのです。


ルコウソウやアサガオなどのきれいな花を見て、
竹で作った筆で、大きな紙に小さな画伯たちが
思い思いに絵として表現しています。


まず、担任たちが幼稚園の竹を切って手作りした特製の筆で、
見て感じた思いを画用紙に表現していきます。


大きく咲いた裏庭のヒマワリも描きたいという子どもたちの
リクエストに応えて、担任たちはスコップを持って、ヒマワリを
プランターに移植して、子どもたちがそばで見られるように
引っ越しをしたという訳です。


花だけでなく、茎に細い毛のようなものがたくさん生えていることを
発見した子は、「俺たちにも毛が生えてるからね」とおもしろがって
話をして、その後、茎の毛も丁寧に描いていました。


色はパレットの固形絵の具を使い、本当の筆を水で湿らせて
自分で色を作り出し、気に入った色を塗っていきます。


一番大きかったヒマワリの花は、残念ながら移植の際に折れてしまい、
担任たちは申し訳ない思いと、がっかりした思いでいました。
かわいそうではありましたが、花を見ながら描くのには
ちょうどよかったかもしれません。


子どもたちが自分たちで育てて、生長を見守ってきたからこそ
どの子も絵心をくすぐられ、のびのびと絵を描くことを
楽しんでいる様子がうれしい限りです。


「茎の色はただ緑というわけでもないよね」と気付いている子も
います。子どもたちの感じる心は素直ですてきです。