小さなコラム「みちくさ いたずら こどものじかん」

小さなコラム 春 啓蟄 その1

2022年3月12日 13時26分

二十四節気は、啓蟄となっています。

二十四節気「啓蟄」.pdf
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啓蟄の初候は「蟄虫啓戸(すごもりむし とをひらく) 」です。啓蟄と同じ意味で、土の中 で冬眠していた虫たちが、春の訪れを感じて地中から這い出 して来る頃です。昨年のこの頃の小さなコラムを再掲しますので、ご覧いただければと思います。 

0303㉓啓蟄①初候(蟄虫啓戸)みちくさ いたずら こどものじかん.pdf
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青南幼稚園の園庭は、様々な命の営みと出合うことができるように、時には子どもたちと一緒に手入れをしています。ただ放っておいては、子どもたちが安全安心に探索できる環境にはなりませんので、冬の間も剪定や移植などをしていました。

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冬の間はあまり見えなかった命の営み、気配が3月の声を聞くとあちこちで姿を見せ始めています。

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昨年は2月中旬には姿を見せていたアズマヒキガエルが、今年は2月末になってようやく池の周辺に顔を出し始めました。園庭のことを一番よく知っている年長児は、やはり一番最初にその姿を発見したようです。数日すると、卵も生み始めていますが、今年は例年よりもその数は少なめのようです。

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この季節、関東は乾燥が激しく、わくわく池の水が減ってしまうことは毎年の自然現象です。去年は年長児が水を運ぶ大作戦を決行しましたが、今年は年中児が工夫して水を運んでいました。

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園庭の土がカラカラになることも子どもたちは体を通して実感しています。乾いた地面に水を掛けて浸み込んでいく様子に興味をもった年長児は、得意の実験をしています。

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カエデの木の下も、特に乾燥して土の状態がサラサラになる場所です。今年は学年の枠を超えて、泥団子作りを楽しんでおり、子どもたちは園庭のどこにどんな土があるのかをよく知っています。この日は、年中児が数人、このスポットに泥団子の仕上げに自然と集まっていました。

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園庭だけでなく、室内でもいろいろな遊びを楽しんでいます。ひな祭りの前には、各学年の発達に合わせた製作に関わる経験ができるようにひな人形を作りました。

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年中児は、以前に年長児が柿のオブジェを作っていたものを参考にかわいいおひな様作りに挑戦しました。ちょっと難しかったようですが、個性豊かなかわいい作品ができて満足そうです。

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年少児は、初めて千代紙を折ってかわいいお雛様を作りましたが、それだけでなく、本物のひな人形を見た感動をすぐに自分たちがおひな様になるという形で遊びを創り出しています。一年前は、トイレも一人で行けなかった子たちが、身の回りの出来事を取り入れて必要な物を(もちろん先生の手助けももらいながら)作って、友達と一緒に遊ぶようになった姿をうれしく思います。

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下の写真の右側が年少児の作品です。左側の吊るし雛は年長児の作品です。千代紙でおひな様を折ったり、ジャバラ折りを組み合わせた飾りや花びらなどもそれぞれに工夫して作りました。吊るすための棒は園庭の竹を使っています。

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下は、年中児のまあるいおひな様です。ジャバラ折りを教わって金の屏風も作りました。

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今年のひな祭り子ども会も、学年毎の実施でした。うれしいひな祭りの歌に合わせて、先生たちのパネルシアターを見たり、自分たちや他の学年の作ったおひな様も見たりして刺激を受けた時間でした。ひな人形を出すのも片付けるのも、年長児がしっかりと関わっているのもすてきなことでした。