自然っておもしろい!子どもっておもしろい!

ブドウのような、ゴボウのような・・・

2021年9月9日 16時38分

【9月9日更新】

わくわく池の奥に、大きな葉っぱと紫色の不思議な実がなっている草があります。

この実は何でしょう?私は、今日の誕生会でいつもの玉手箱に入れて、クイズとして子どもたちに聞きました。ブドウ、ブルーベリー、お腹が痛くなるやつ、などの答えでした。

幼稚園の先生たちは、皆さんご存知だと思いますが、これは「ヨウシュヤマゴボウ」です。すでに園庭の遊びに使い始めていますので、口に入れるとお腹が痛くなることを知っていて、「お腹が痛くなるやつ」という答えが返ってきたわけです。


誕生会の場を借りて、全員に「遊びに使ってもいいけれど、口に入れないように」という大事な注意事項を知らせたわけです。自然の中にはきれいな花もかっこいい虫もいますが、中には危ない虫や草もあります。知識があることで、自分の身を守り、安心して自然と関わることができるのです。


年長児は色水にして遊びだけでなく、図鑑で調べて、ブドウのようなこの姿と不思議な名前のギャップを楽しんだようでした。

03 4・5歳児9月 「ブドウのような、ゴボウのような・・・」.pdf


先ほどの実から血が出たのを発見した年中児も、このヨウシュヤマゴボウを発見したそうです。
その場面を他の学年の先生が見ていて、一学期の実から血の色が出たことを話題にしてくれたそうです。すると、またうれしそうに色を出し、洗うと色が変わるかを何度も試していたそうです。

普段から保育中も職員室でも、子どもたちの様子について先生たちが活発に話をしています。そのお陰で、担任ではない先生も自然な形でその子の興味に沿った関わりができたのです。担任からの言葉掛けはうれしいものですが、いろいろな先生が自分の興味があることを知っていてくれて、多くの先生に見守られていることを感じて、さらに伸び伸びと遊ぶ姿につながっていったことがさらにうれしいことでした。

先生たち同士のコミュニケーションがよく取れていて、チームワークがいいことで、好循環が生まれているのが今の青南幼稚園の自慢でもあります。