小さなコラム「みちくさ いたずら こどものじかん」

小さなコラム 秋 寒露 その3

2021年10月22日 09時42分

【10月22日更新】
二十四節気「寒露」の末候は蟋蟀在戸(きりぎりすとにあり)です。昨年の小さなコラムは、作品展を支える共通のイメージについてご紹介しました。今年の作品展の様子はブログのコーナーでご紹介していますので、ご覧いただければと思います。

0210⑬寒露③末候(蟋蟀在戸)みちくさ いたずら こどものじかん.pdf


さて、今日は園庭のブドウの収穫の様子をご紹介します。今年は例年に比べて天候が不順で、野菜や果物の生長が今一つでした。


ブドウに関しては、冬の剪定の後、春から夏にかけてどんどんつるを伸ばし、葉を茂らせて、すでに7月にはあちこちに緑のブドウの実が付いていました。


しかしその後、夏休みの間に長雨やカラスの仕業か、せっかく実っていたブドウが落ちてしまっていたり、葉っぱが枯れてしまっていることがありました。子どもたちと折に触れて枯れた葉っぱを取ったり、袋を掛けて世話をしたりしながら、食べられる日を心待ちにしていました。


そして、作品展が終わった翌週の火曜日、年長児がいよいよ収穫をしました。


店で売っているような立派な房ではありませんでしたが、フェンスに伸びたつるのあちこちにあるブドウを先生と一緒に探して採りました。


収穫したブドウをかごに入れていくと、思っていた以上にたくさんありそうでした。


収穫後、みんなで数えてみると、おおよそ130粒ほどだったようです。もしかしたらみんなで食べられるかな?と期待しつつ、いつものように年少組と年中組に知らせに行きました。


年少組もブドウのことは知っていましたが、年長児がかごを持って見せに来てくれると先生はわーっと歓声を上げて、子どもたちはかごの中のブドウをじいっと覗き込んだり触ってみようとしていました。


2階にいた年中組にも代表の子たちが見せに来てくれました。年中児は見せてもらおうと順番に並んで、「いい匂いがする!」とうれしそうにしていました。


粒としては思っていた以上にたくさんの収穫がありました!しかし、実際に食べらそうなのは少な目で、やはり今回食べられるのは年長組だけになりました。


選別や洗浄をして、翌日の弁当の際に年長組は一人1~2粒ずつ、待ちに待ったブドウを味わいました。


毎日の生活の中で、ずっと見守ってきて、折に触れて世話もしてきただけに、たった数粒ながら、長期にわたるブドウとの関わりをまとめるにふさわしい、おいしくて心に残るひとときになりました。本当に有り難いことです。自然の恵みに感謝です!