小さなコラム「みちくさ いたずら こどものじかん」

小さなコラム 春 啓蟄 その2

2022年3月12日 14時35分

啓蟄の次候は、「桃始笑(ももはじめてさく)」です。昨年の小さなコラムを再掲しますので、ご覧いただければと思います。

0303㉓啓蟄②次候(桃始笑)みちくさ いたずら こどものじかん.pdf
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昔は咲くことを「笑う」と表現したそうで す。俳句の春の季語には「山笑ふ」もあります。

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今年もわくわく池の脇にある桃がきれいに花をが咲かせています。桜はまだつぼみの状態ですが、うっすら緑色が見え始めているものもあります。

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そして、園庭の築山にある梅も先週辺りから徐々に花を開き始め、子どもたちも気付いてみんなに知らせています。去年はカイガラムシが付いてしまっていたので、だいぶ剪定したのですが、その手入れが効を奏したようで、うれしい思いです。

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築山の一番奥、道路との境のところあるアンズにもつぼみがたくさん付いていますが、ようやく花が開き始めました。初夏にはたくさんのアンズの実が実ることを期待しています。

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3月7日には、3月の誕生会がありました。ずっと待っていた3月生まれの子たちも、ようやくみんなにお祝いしてもらって本当にうれしそうでした。年少組のお楽しみは、今年の修了対策委員会から寄贈していただいた大型絵本「おおきなかぶ」です。

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年少児はこの翌日に、育ててきた小松菜とこかぶを収穫し、みそ汁にしていただきました。特別な絵本が、すてきな導入になりました。ありがとうございました。

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先週は、学年の枠を越えて活動することが多く、いろいろなことを伝え合い、刺激をし合う姿がたくさんありました。ビオラなどの春の花を購入し、それを年少、年中児がプランターに植えて、いよいよ修了する年長児をきれいな園庭で送り出したいと思っています。

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主に年少児がプランターに土を入れ、先生と一緒に花を植替え、カエデの木の周りが一気に華やかになりました。

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ジャガイモの種芋を持った年長児が、園庭を回りながら年少や年中児に紹介してくれました。その間、別の子たちが先生と一緒に畑を耕して、畝を作りました。

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カラスにいたずらされないように、少し深く埋めること、おいしくなあれと声を掛けながら水やりをすることなど、年長児から大事な教えが伝承されていきました。

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年中組が育てているキヌサヤやソラマメも生長してきたので、手入れをする必要がありました。私が竹を切ってきて、枝を適度に払いながら竹のしなりを使ってキヌサヤのつるが絡みやすいように支柱に仕立てました。

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これまでは年長組が手伝ってくれることが多かったのですが、今回は年中児が手伝ってくれました。竹は密になっていたので、間引く必要もあったので、一石二鳥です。

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9日には、年長組への感謝の気持ちを伝える「お別れ会」もありました。

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お別れ散歩も一つのきっかけになり、年長児へのありがとうの気持ちをどのように伝えるかを各学級で考えてきたものを一つにまとめていくことにしました。

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前日には、年少と年中児が年長児には内緒で集まって、お楽しみ会についての作戦会議をしました。それぞれにプレゼントは作ってあったのですが、この日は会場の装飾を一緒に作って飾りました。

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当日は、縦割りの3学年で集まる会を2回に分ける形で密を避けて、安全にお別れ会を開くことができました。

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年中児からのプレゼントは小学生になったら使ってもらおうと、紙粘土で作った鉛筆立てです。ペアの年長児に好きな色を聞いて、かわいい形といろいろな飾り付けもして仕上げました。

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ラッピングは幼稚園中のいろいろな先生たちが心を込めて包んでくれました。お休みの子たちの分も仲間が力を合わせて仕上げたり、渡したりしました。

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この折り紙のチューリップは、年少児が作ったプレゼントです。実は茎の部分に鉛筆が隠れています。

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年中児が作った鉛筆立てとコラボしたプレゼントです。ちょっと照れながらも年長児のところに行って、手渡しました。まだ言葉では伝えられなくても「ありがとう」の気持ちはしっかりと伝わりました。

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感染対策のために、短い時間ではありましたが、改めてお互いに思いを伝え合うことができた微笑ましいひとときでした。

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お別れ会の後は、年中児が憧れの年長組で一緒に遊ばせてもらっていました。行事だけでなく、日々のいろいろな場面での自然な関わりこそが大事です。