【11月4日更新】
霜降の末侯は、楓蔦黄(もみじつたきばむ)です。先日お伝えしたように、去年の小さなコラムは作品展の様子を紹介しています。
0211⑭霜降③末候(楓蔦黄)みちくさ いたずら こどものじかん.docx.pdf
先日は園庭での体を動かす遊びの様子をお伝えしましたので、今日は第二校庭での様子をご紹介します。
青南小学校の第二校庭には幼稚園の脇を通って、第二校庭西側の入口前で、見えない横断歩道を渡ります。年中児でも、先生に言われなくても手を挙げて左右を見て渡ることができるようになっています。さすが青南の子どもたちです。
年中児は、まずは広い場所に慣れることと先生や友達と体を使って鬼ごっこやボール遊びを楽しむところから始めていきました。
先生も気合いを入れて本気で走り回って、子どもたちと体当たりで関わっていました。体を動かすことが楽しいことを、一緒に走り回り全力で示している姿は見ていても清々しいものがありました。
たくさん走り回って、ひと休みするときに、広い空を見上げるのもこの季節になるととても気持ちがいいのです。空には秋の雲が広がっています。コロナの影響で昨年から作品展と運動会の時期を入れ替えたのですが、とてもいい流れになっています。
年長児は作品展に向けての活動の合間にも、いろいろな踊りを楽しんでいました。東京メトロの方がプレゼントをお持ちいただいたときにも、ダンㇲを踊る様子を見てもらいました。左の奥で子どもたちの踊りを見てくれて、終わると大きな拍手をいただきました。
年長児がかっこよく踊れるようになってきたころには、ミミくん機長からすてきな扇子が届き、それを手に持って踊り始めました。
年長児が年少児の手をつないで一緒に行ったときもありました。教師が声を掛ける代わりに、年長児が年少児の顔を覗き込んで「手を挙げるんだよ」と優しく声を掛けてくれていて、何とも微笑ましい姿にほっこりとしてしまいました。
この日年少児はお兄さんお姉さんのかっこいいダンスの様子を木陰から憧れのまなざしで見せてもらいました。
年少児はこの日、第二校庭の横にある「あおのもり」でドングリをたくさん拾って帰りました。第二校庭はとてもすてきな場所なのです。
年長児はリレーも楽しんでいます。9月に水族館遠足に行ってイワシがグルグルと泳いでいることに興味をもって、その後園庭で周回して走るのを「イワシリレー」と称して楽しんでいたことから、第二校庭にもラインを引かせてもらって周回リレーを繰り返し楽しんできました。
その後、走る順番を話し合って交代しているうちに、よく分からなくなってしまうのを何とかできないかと考えて、ビブスがあることを紹介すると、これは便利!と使い始めました。
勝負が終わって作戦会議をするときにも、次の走る順番を相談するのに、このビブスがあると便利になりました。
見えない横断歩道を渡る前に、裏庭の柿の木の様子を覗いています。親子フェスタが終わったら柿が収穫できるかな?
今日も年中、年長児は第二校庭に出掛けました。来週はいよいよ親子フェスタとして踊ったり、走ったりする様子を保護者の皆さんに見てもらいます。いいお天気になりますように・・・。
【11月2日更新】
霜降の次候は霎時施(こさめときどきふる)です。先週は時折、小雨が降る日があり、まさにこの季節なのだなぁと感じました。去年の小さなコラムはこの時期、作品展の報告という形の内容が続いています。
0210⑭霜降②次候(霎時施)みちくさ いたずら こどものじかん.pdf
今年の作品展も、昨年にも増して子どもたちと先生たちが一緒に知恵を出し合って楽しい内容になりました。そして、それと並行して園庭では気持ちのいい気候の中、体を動かす遊びもいろいろと楽しんできています。
今日はそんな園庭での様子をご紹介します。この日は年長児がいつも踊っている元気が出る体操を年中児の前で披露してくれました。
好きな遊びの中で、自然な形で興味をもった年中児が
「年長さんってかっこいいね」と集まってきて、先生たちも年長児の踊りを見ながら一緒に踊ります。しばらくすると、今度は年少児たちも先生と一緒にやってきました。じゃあ、もう一度踊るから一緒に踊ろうと、お兄さんお姉さんたちが先生役になって一緒に踊ります。
また別の場面では、年少児がかけっこをして遊んでいます。先生の「よ~いどん」の声に、カエデの木の方まで向かって元気に走ることを楽しんでいます。
このかけっこが楽しい理由の一つが、ゴールのところにかっこいい年長さんがいてくれることなのです。小さい子は真っすぐ走ることが難しいところもあるのですが、このように年長児が待っていてくれると目標がはっきりしていて走りやすいですし、何よりお互いにうれしい気持ちが深まります。年長児に親しみをもちながら走ることが大好きになっている年少児です。
さらに、先日から始めているオオカミとブタの鬼ごっこにも年長児の姿が見られます。赤とオレンジの帽子が年少児。ピンクや黄緑の帽子は年長児です。最初は年少の担任がオオカミ役で楽しんでいたのですが、かけっこの関わりをきっかけに、年長児をオオカミ役に誘っていったところ、喜んで一緒に遊ぶようになってきています。
今年もみんな一緒での運動会ではなく、「青南親子フェスタ」という学年ごとに体を動かす会を予定しています。コロナ以前の運動会では、みんな一緒に動く中でお互いの様子を見合うことができていました。しかし、去年から学年ごとの運動会にしたときに、先生たちが取り組みの過程で異学年の交流を促したいと工夫してきたのです。去年の経験が今年につながっているのです。自然な形で関わりが広がり深まってきていて、うれしい限りです。
【10月22日更新】
二十四節気「寒露」の末候は蟋蟀在戸(きりぎりすとにあり)です。昨年の小さなコラムは、作品展を支える共通のイメージについてご紹介しました。今年の作品展の様子はブログのコーナーでご紹介していますので、ご覧いただければと思います。
0210⑬寒露③末候(蟋蟀在戸)みちくさ いたずら こどものじかん.pdf
さて、今日は園庭のブドウの収穫の様子をご紹介します。今年は例年に比べて天候が不順で、野菜や果物の生
長が今一つでした。
ブドウに関しては、冬の剪定の後、春から夏にかけてどんどんつるを伸ばし、葉を茂らせて、すでに7月にはあちこちに緑のブドウの実が付いていました。
しかしその後、夏休みの間に長雨やカラスの仕業か、せっかく実っていたブドウが落ちてしまっていたり、葉っぱが枯れてしまっていることがありました。子どもたちと折に触れて枯れた葉っぱを取ったり、袋を掛けて世話をしたりしながら、食べられる日を心待ちにしていました。
そして、作品展が終わった翌週の火曜日、年長児がいよいよ収穫をしました。
店で売っているような立派な房ではありませんでしたが、フェンスに伸びたつるのあちこちにあるブドウを先生と一緒に探して採りました。
収穫したブドウをかごに入れていくと、思っていた以上にたくさんありそうでした。
収穫後、みんなで数えてみると、おおよそ130粒ほどだったようです。もしかしたらみんなで食べられるかな?と期待しつつ、いつものように年少組と年中組に知らせに行きました。
年少組もブドウのことは知っていましたが、年長児がかごを持って見せに来てくれると先生はわーっと歓声を上げて、子どもたちはかごの中のブドウをじいっと覗き込んだり触ってみようとしていました。
2階にいた年中組にも代表の子たちが見せに来てくれました。年中児は見せてもらおうと
順番に並んで、「いい匂いがする!」とうれしそうにしていました。
粒としては思っていた以上にたくさんの収穫がありました!しかし、実際に
食べらそうなのは少な目で、やはり今回食べられるのは年長組だけになりました。選別や洗浄をして、翌日の弁当の際に年長組は一人1~2粒ずつ、待ちに待ったブドウを味わいました。
毎日の生活の中で、ずっと見守ってきて、折に触れて世話もしてきただけに、たった数粒ながら、長期にわたるブドウとの関わりをまとめるにふさわしい、おいしくて心に残るひとときになりました。本当に有り難いことです。自然の恵みに感謝です!
【10月20日更新】
寒露の次候は「菊花開(きくのはなひらく)」です。園庭の草花も少しずつ減ってきて、色水遊びに使える草花が少なくなってきています。まずは昨年の寒露、次候の小さなコラムをご覧いただければと思います。
0210⑬寒露②次候(菊花開)みちくさ いたずら こどものじかん.docx.pdf
今日はザクロを巡るすてきな取り組みをご紹介します。
昨年は秋に収穫のタイミングを逃してしまったザクロなので、今年は虫が付かないように折に触れて何度も剪定をしてきました。
そのお陰で数は少ないものの、きれいなザクロが実りました。2つは9月に収穫し、それを年長児たちは絵に描きました。
作品展では保育室に掛け軸のように表装を工夫して、おしゃれに飾って大勢の方に見てもらって、とても好評でした。
絵に描いた後、残っていた3つのザクロのうちの一つが裂けているのを年長児が見付けました。
しっかり色付いて裂け目が見えて、子どもたちは中がどうなっているのか見てみたい気持ちが高まっていました。そこで、ハサミで取ってみると、数が少なかった分、大きくてずっしりと重い、とても立派なザクロでした。
年少組にも見せに行き、先生が少しだけ割ってみると中にはきれいな実がたくさん入っていました。
半分に割ってみるとこんな感じでした。子どもたちはこのたくさんの実を見て、「何千万個あるのかなぁ」と言ったそうです。そして、数人の子たちが数えてみようということになりました。たくさんあると、どのくらい?という気持ちになるのも分かります。
コロナ以前は、食べることもしていましたが、この時節、これを食べてみることもできないので、子どもたちの数えてみたい気持ちを存分に発揮してもらいました。
どうやって数えようかと考えたときに、担任が「ジャガイモのときはどうしたっけ?」とつぶやくと、「そうだ10個ずつ数えればいいんだ」とこれまでの経験をすぐに思い出したそうです。担任が白い紙を用意すると、そこに10個ずつのせて、1から順番に数字を書き始めました。
コツコツと数えていた4人の年長児。私も他のことをしながら、時々様子を見に行っては、その都度驚きつつ写真を撮っていました。この時点で、数え始めてからすでに30分以上経過していました。
そして、数え始めて45分ほどたった頃、「園長先生!」と呼ばれて行ってみると、小さなザクロの実が10個ずつ載った紙には何と53、54という数字が・・・。全部で「534個だった!!」と、にこやかに教えてくれました。
数の多さもすごいのですが、何と言ってもこれだけの実を数えてみようと思った発想、実際に数えてみようとするチャレンジ精神、そして1時間近くも集中して取り組むことができる青南の子どもたちにあっぱれです!
そしてこれは、身近な自然に関心を寄せて、みんなで協力して手入れし、子どもたちの関わりを大切に指導を積み重ねてきたからこそ生まれた成果でもあります。
自然っておもしろい!子どもっておもしろい!そして、やっぱり保育っておもしろい!
【10月12日更新】
10月:神無月になり、二十四節気も「寒露」を迎えました。
二十四節気「寒露」.pdf
寒露の初候は「鴻雁来(こうがんきたる)」です。昨年一年間発行し続けてきた小さなコラム「みちくさいたずらこどものじかん」を振り返って再掲していると、去年の同じ時期でも自然も子どもも同じではないことに気付くことができ、改めて幼児理解や実態の把握が大事だということを実感します。
0210⑬寒露①初候(鴻雁来)みちくさ いたずら こどものじかん.pdf10月になってようやく通常の保育時間になり、第二校庭にも少しずつ出掛けることができるようになりました。
園舎の横を歩いて最後に第二校庭側に道を渡るときに、年中児もちゃんと手を挙げて自分で左右を確認して渡ることができるようになってきました。
今年のキンモクセイはどうやら2回花を咲かせたようですね。普通の年は10月に入った頃に香り始めるのですが、9月のお彼岸の頃に一度花が咲き、香りを放ってくれました。
第二校庭のとなりの「あおのもり」には、ドングリの成る木がたくさんあり、今年もたくさんのドングリが落ちています。年長組は今月になってもう数回出掛けており、虫やドングリ、クローバーなどを探すことを楽しんでいます。
年長児は水族館遠足の後、イワシの水槽で見た回遊するイワシになり切って園庭でグルグルと走ることを楽しんできており、その延長線上でイワシリレーを何度か楽しんでいます。
年中組は、ゴロゴロどかーんという中当てゲームを楽しんでいます。今日は運動する前に準備運動として柔軟体操をしましたが、この子たちの体の柔らかさにはびっくり!思わず写真を撮るからもう一回やってみてとリクエストをしてしまいました。
みんなでするのは数回目なので、少しずつやり方が分かってきて、転がしたり、当たらないように避けたりジャンプしたりすることを楽しんでいます。まだ勝負ではなく、じゃれ合うことや友達のしぐさや動きのおもしろさを笑い合ったりすることも大事にしています。
【10月4日更新】
小さなコラム「秋分」の末候は「水始涸(みずはじめてかるる)」です。昨年の小さなコラムは彼岸花の不思議を紹介していますので、まずはそちらを再度ご覧いただければうれしいです。
0210⑫秋分③末候(水始涸)みちくさ いたずら こどものじかん.pdf
秋分の初候、次候では、赤と白の彼岸花の生長の様子を紹介しました。今日は花のその後の様子をお知らせします。
彼岸花は本当に旬が短い花です。今年は少し早めに咲き始めたので、秋分の日より前に赤い彼岸花は盛りを過ぎていました。
そして、次の週には根元に葉っぱが出てきていました。葉っぱが花を見ない、花は葉っぱを見ないということで「はみずはなみず」という別名があります。
裏庭の白い彼岸花も9月末には花が枯れていました。やはりお彼岸の頃が盛りでした。
さすがに枯れた花をそのままにしておくは忍びないので、今日、枯れた花を切りました。お礼肥を施し、少し土も被せておきました。これから葉っぱがどんどん伸びて、球根を太らせて、来年に備えていくのだそうです。何とも不思議な植物です。
キンモクセイもお彼岸の頃に香っていたのですが、今日、あちこちのキンモクセイが再度いい香りを放っていました。登園時に保護者の方々とそんなやり取りをしていました。
今日から弁当が始まり、年長児は久しぶりに食後に青南小学校の第二校庭に出掛けました。「あおのもり」は地面いっぱいにどんぐりが落ちている子どもたちにとっては夢のような世界です。
あおのもりにも、キンモクセイがありいい匂いを放ってくれていました。先生に抱っこしてもらって花の近くで匂いを嗅いでみました。
午前保育の間はなかなか行くことができませんでしたが、これからは計画的に第二校庭やあおのもりにも出掛けていき、思い切り体を動かしたり、自然と関わったりしていく予定です。
【9月29日更新】
二十四節気「秋分」.pdf
今年の夏から秋にかけては、去年とはまた随分様子が違う日々だったように感じます。比較的涼しい日が多かったように思いますし、園庭の桜の葉が一部黄色くなって落ち始めていました。
そして、園舎西側のキラキラドアの下の赤い彼岸花、裏庭ビワの木の下の白い彼岸花も例年より少しだけ早く咲き始めたように思います。昨年はどうだったでしょうか。まずは、昨年の「秋分」の初候(雷乃収声)をご覧ください。
0209⑫秋分①初候(雷乃収声)みちくさ いたずら こどものじかん.docx.pdf8月の終わり、道路を掃除していた主事さんに、ご近所の方が「この辺りにヒガンバナがあったはずだけれど」と聞いてきてくれたそうです。
そのときは、この地面は別の草が茂っていたので、草刈りをしてもらおうと思っていたのです。私はこの下に大事な球根があることを知っていたので、主事さんにはそのことを伝えて、そおっと草刈りをしてもらいました。
そして約一週間後の9月8日、そのキラキラドア下の土の中から何やらニョキニョキと伸びてきました。
翌週の14日には、もうこんなに伸びて少しずつ赤い彼岸花が咲き始めています。
17日にはほぼ満開になって、道行く人たちにきれいな姿を誇らしげに見せてくれていました。
階段脇のほんの小さな地面ですが、毎年きれいな花を咲かせてくれることに感謝です。
【9月29日更新】
昨年の小さなコラム「みちくさ いたずら こどものじかん」を再掲し、今年の様子と対比しているこのコーナーです。昨年の白露の頃は暑い日が続いていましたが、今年は涼しい日々が続きました。
0209⑪白露③末候(玄鳥去)みちくさ いたずら こどものじかん.docx.pdf
白露の末候は「玄鳥去(つばめさる)」です。水道の蛇口を自動水栓に取り替えてもらってちょうど一年たったということです。日々の生活の中では何度も手洗いをしますが、感染対策としては大きな効果を上げていると思います。
来週から再び弁当を食べる生活が始まるということで、今日、改めて机の配置や消毒や手洗いの仕方や動線などの再確認を行いました。
感染症対策の徹底について(再度のお願い).pdf9月6日には子どもたち向けにマスクや手洗いについて再確認の勉強会をしたことはお伝えしましたが、その前に保護者向けに感染対策の徹底のお願いをしました。その後、登園時にマスクが正しく着けられているかどうかを保護者の皆さんがしっかり確認してくださるようになり、助かっています。
健康カード対策強化版.pdf園と家庭との両面で確認を徹底したお陰で、皆さんが新しい健康カードに同居する家族全員の体温を記入してくれていて、本当に有り難いです。10月からの安心で安全な生活が送れるよう、みんなで協力していきたいと思います。
【9月24日更新】
今週は中秋の名月があり、昨日は秋分の日でした。秋が少しずつ深まってきていますが、二十四節気の秋分の前は白露です。昨年の白露の次候(せきれいなく)を再掲します。
0209⑪白露②次候(鶺鴒鳴)みちくさ いたずら こどものじかん.docx.pdf
昨年の心の子育て講座は、桑原さんの講演会でした。タイトルは「社会に出たときに分かる幼児教育の意味ー自分の人生を生きるチカラー」でした。そして、今年の心の子育て講座は、島田さんの講演会でした。今年のタイトルは「幼児期から始めるキャリア教育ー世界の心理学者に学ぶー」でした。
実はお二人とも都幼Pの副会長をしてくださっていた方です。また、お二人とも人事や人材育成に関するお仕事をしていることも共通点です。そして、お話してくれた内容も、タイトルを見ただけでも想像がつくくらい、大人が仕事に向かう姿勢の土台となるのが幼児教育であるという点も共通していました。
今回はzoomのオンラインと会場に数人のハイブリッド形式での実施となりました。途中、パソコン操作に手間取ることもあったのですが、いろいろな方のサポートもいただきながらとても充実した内容の講演会となりました。また動画配信もできました。
終わった後、がくぷりのアンケートでたくさん感想文もいただきました。子育てや自分自身の自己肯定感について考えるきっかけになったという深い感想もたくさんありました。子育てに正解や近道はありませんし、難しいこともあります。しかし、人の育ちに関わることですから、基本的には楽しくてすてきなことです。悩みは分かち合い、喜びを共有して倍増させ、前向きに楽しい子育てを目指していきましょう。
【9月21日更新】
季節はすっかり秋、二十四節気の「白露」も、もうすぐ終わろうとしています。
二十四節気「白露」.pdf
季節の移ろいの早さに追い付かず、このコーナーの更新はタイミングがズレてしまうことが多いのですが、昨年のコラムを見直すことで、大事なことを思い出す機会になっています。白露の初候は「草露白(くさのつゆしろし)」です。
0209⑪白露①初候(草露白)みちくさ いたずら こどものじかん.pdf先日、このコラムで紹介した子の保護者の方と「あの出来事からちょうど一年ですね」と話しました。1年前はお母さんから離れるのが嫌で大泣きしていた子が、今は、毎日元気に登園し、きちんと立ち止まって「おはようございます」と挨拶し、とても立派になっています。落ち着いて本当にお兄さんになりましたねと、改めて子どもの育つ力の素晴らしさを共感することができました。育ちのペースやタイミングはその子によって違うことを知っていると、焦ることなく見守ることができ、肩の力を抜いて子育てをすることができるものです。
幼稚園での生活に見通しがもてず、まだ不安だったのが、今はもうすっかり安心して過ごせる場になっている証です。そして、去年フウセンカズラの種を取りに行った2階のテラスには、今年もアサガオやフウセンカズラが伸びています。
一方、園庭のアサガオは、2学期が始まると同時に子どもたちが目ざとく種を見付けて種取りを楽しみ、花がらを摘んでは色水遊びを試しています。
アサガオだけでなく、いろいろな種を取っていた年長の子たちは「たねたね研究所」で集めた種の研究を始めていました。
【9月17日更新】
昨年の小さなコラムを再掲し、今年の自然や子どもたちの様子を紹介するこのコーナーですが、処暑の末候は「禾乃登(こくものすなわちみのる」です。
0209⑩処暑③末候(禾乃登)みちくさ いたずら こどものじかん.docx.pdf
昨年は夏休みが短くて8月末には2学期が始まっていましたね。ヒマワリが大きく咲いて、それに心を揺り動かされて絵を描いた年長児の様子を紹介すると同時に、年少、年中児もそれぞれの発達段階に応じた表現を楽しんでいることをご紹介しました。
さて、今年は例年通り9月1日から2学期が始まりました。始業式と一緒に赤十字集会も行いました。年長児は黄色い赤十字のバンダナを付けてちょっと大人びた雰囲気で、人のために自分のできることをするというちょっと難しい話も聞くことができます。
休み明けの園庭は子どもたちにとっては魅力的なものに溢れています。アサガオは1学期末に咲いていたものが種になっていました。さすが年長児は園庭のどこにどんな草花があるのかをよく知っています。種取りは子どもにとっては最高の遊びの一つです。
砂場では思い思いにゆったりと遊ぶ時間が流れています。長い休み明けですから、調子を取り戻すには焦りは禁物です。好きな遊びを自分で見付け、じっくりと遊べる園庭は子どもたちにとってはオアシスです。
花がらを摘んで水につけると色が出てきます。年長児が始めたこの遊びが、この後次第に年中児にも広がっていくことになります。
1学期にオリジナルの絵本を作って遊んでいた子たちが、2学期も続きを始めていました。すでに3巻ほど見ていて、毎回、絵がおもしろく変化していくので、私はファンクラブ第1号になっています。片付けの頃に、今日作った絵本が完成したからと、職員室に見せに来てくれました。楽しいことを表現し、それを受け止めてくれる人がいるとまた表現することが楽しくなるという好循環が生まれていて、またきっと次の絵本ができたら見せに来てくれるでしょう。楽しみにしています。